群馬に行った時に、以前から是非一度行って見たかった法師温泉長寿館に行くことが出来ました。高速の月夜野で降りて三十分ほど走ると到着です。 チェックインジャストに入ったのに、もうすでに到着している人や連泊の人がいました。
見るからに古さを感じさせる、有形文化財に登録されている長寿館は、日本秘湯を守る会の宿です、須坂市の岩の湯も日本秘湯を守る会です、まだ他にある秘湯の宿に泊まった事がありますが、どこも素敵な宿でした。 個人的には鄙びた感じの宿が好きです、それはとても落ち着くからだと思います。
一歩入ると、樹齢千三百年のトチで作られたテーブルがあり、高さが2メートル以上の大時計が、15分おきに音をたてて鳴ります、その音がヨーロップの教会で聞く音のように聞こえてくるのですが、違和感がない事に驚きました、すぐ横には四畳半ほどの囲炉裏がある部屋があり、いつ行ってもお湯が湧いていました、湯呑があり、一緒に置いてあるのが花豆でお茶請けで食べても良い様なので遠慮なく頂きました。
木製の古い建物ですが、しっかり手入れが行き届いていて気持が良かった。
私達が泊った部屋は、与謝野晶子が3泊した事のある部屋で、部屋にはトイレも無かったのですが、文人が泊った事がある部屋に居られるだけで、なんだか嬉しくなっている自分、外には紅葉の木がたくさんあったので紅葉の時を想像してみると凄いと思います。
この宿の事を知るきっかけは、このポスターです。国鉄のフルムーンのポスター、法師の湯です、入り口以外の三方の壁には、それぞれ3カ所曲線のある窓があります、薄暗い法師の湯の湯の底には、大き目の玉砂利が敷きこまれ、ところどころ泡が出てきます、湯船の底から温泉がわき出ているのです、20時?22時迄は女性専用ですが、それ以外の時間帯は混浴になっています。
法師の湯の他にも長寿の湯と玉城の湯があります。玉城の湯には露天プロもあり、3つある湯の源泉はみんな違う源泉になってるほど豊富な湯量のある温泉です