昨年の秋に、緑青の着色工場を見学したときの、驚きは今でもはっきりと記憶しています。 四百年の伝統の高度な技術で完成させた緑青の色の魅力にとりつかれてしまいました。 工場を見学してから一週間もしないうちにNHKの番組で紹介され、テレビを見入ってしまいましてた。 その時から、緑青で何か新しい商品ができないのか考えていて、すぐに頭に浮かんだのが表札でした。 エクステリア・外構で一番多く使われるのが表札ではないでしょうか。 当社にはすでに、ガラスブロックサイン・カットダルサイン・ベネチアンガラスサインなど、幾つかのオリジナルサインがありますが、緑青から感じる深み・重みがあるサインではなく、どちらかと言えば、ガラスを使って可愛らしいサインばかりです。
緑青は、手間が掛かるうえに、値段もそれなりにしてしまいます。 そこで、特殊塗装のできる会社にあった緑青風の塗装をみて、これで作る事に決めました。 塗装をするので色はどんな風にもできるのですが、何色か選び、色の名前を決めました。
お願いしてあった15?角のカラーサンプが届きました。 特殊塗装で錆風緑青風に仕上げています。 本物の緑青にも泣けないぐらい素敵な塗装の仕上がりです。本物の緑青は銅板・真鍮板に発色させ色を付けていき、綺麗な色の状態が長く続くようにされていますが銅板・真鍮板は安いものではないので錆難いボンデ鋼板に特殊焼付塗装をしています。色の名前は本来品番だけなのですが、間違ってもいけないので、名前を付けさせて頂きました。 上左から金・銀・錆黒茶・錆胡桃・錆栗・錆黒緑・緑青海・緑青森と名前を付けました。 いま現在、特殊塗装の錆胡桃で表札を制作中です、この春には、施工現場の門柱に取り付けるので、完成現場は、その時に紹介します。 今回の現場は、表札の取付部分の裏にあるブロックを凹ませてその天井にLEDテープを取付、夜になるとレザーカットされた文字から光が漏れてくるように施工するので今からとても楽しみにしています。
外構工事をして、その中に一つでも、自分が素敵だと思えるものがあれば、満足に近い現場になります。