駐車場に車を止めて岩の湯の入り口を抜けていくとすぐに川に掛かる橋があり、その橋を渡るとロビーの入り口になります、すぐ近くを須坂から菅平に抜ける道が走っていますが、木々に覆われていて一件屋の岩の湯を満喫することのできる空間に迷い込んだ感じです。 孫と岩の湯を訪れたのは初めでです。
到着すると、ロビーで抹茶と水菓子が出されました。 チェックインが14時だったので、ほぼその時間に到着、岩の湯では、ゆったりと時間を過ごしたいです。
今回の部屋は、桜でした。 和室の部屋があり隣にソファーが用意されていて流しもありお茶したり音楽を聞いたり、家族で話のできる部屋があり、その外には、少し広めのテラスがあり緑を楽しむ事が出来ます。天気はあいにくで大雨でしたが、雨が止んだ時には、うるさいぐらいにヒグラシが鳴いていました。 家からほんの少し行っただけの場所に、とても素敵な空間を愉しめる宿があります。 日本秘湯の会の宿でもあります。
部屋のテーブルの上には、お菓子とトウキビ、冷蔵庫の中には茄子の漬物、大湯の横の休憩所には、ミニトマトが氷の入った大きな器に紅葉の葉を添えて用意されていました、何も掛かれていないのですが、どうぞ食べてくださいと言う事だと勝手に解釈していただきました。
食前酒はシソジュースで、最初のひと皿は赤いお皿にいろんな食材が少しずつ、トマトのゼリー寄せ・トウキビ・茄子・などで見ているだけでも愉しめるひと皿でした、お造りは信濃雪ます・鯉のたたき。
牛肉をジャガイモで包んで揚げた料理はコロツケの様な感じ、スープはズッキーニと玉葱のすり流し、里魚のソティーとレタス・トマトのソースの魚は鯉でしたが、鯉のソティーははじめて食べたと思います。
箸休めはトマトのシャーベットで一緒にトマトのドライも添えてありました、毎回出てくる和牛フィレは杉の葉の上に熱くなつた石を置きその上に杉皮、和牛と夏野菜と味噌が添えられていて、塩・わさび・ポン酢のお好みで頂きます、熱くなっている石の上に置き自分の好みの焼き加減にして食べます、ご飯は鮎ご飯。
デザートが出てくるころにはお腹がいっぱいでした。 朝食の時に孫の為にお粥と固めに茹でて頂いた夏野菜が用意されていて器が林檎の形をしていて可愛かったので撮りました。
チェックアウトは12時で、22時間は岩の湯で過ごせました、旅をした若い頃は、夕飯ギリギリに宿に到着して、朝食が済むとすぐに次の目的地に向かう感じの旅が多く、宿で過ごす時間も短かったですが、歳をとってからは、宿でゆっくり過ごす旅が増えています、チェックアウト時に大雨になり、しばらくはロビーで待機していました、受付に置いてあったレトロな電話は今も現役のようです、胡桃の殻でつくられたカメさん、至る所に心が和む物がたくさんあり、岩の湯はお気に入りの宿です。