昨年の春に知って出かけていってから、お気に入りの食事処になり新年を迎えて7度目になる草如庵の食事です。 最初に行ったのが5月の事ですが、4月に予約を入れた時には4月いっぱい予約が入っていて5月になりました。 昼間のランチは1日2組でよるの食事は1日3組の食事処は、オープンしてまだ2年ほどだと思いますが。 私が行ってみたいと思っている京都の宿、美山荘で修業をして、オープンする前までは軽井沢の星野リゾートの料理長だったご主人が、京都・岐阜・栃木・長野で探し東御にオープンさせたお店です。
5月・6月7月9月11月12月そして1月と訪れた草如庵は、春・夏・秋・冬と季節と共に風景を変えて私達を出迎えてくれました。
沼地に掛かる枯れたアシの掛かる板の橋を渡り玄関に向かいます。
古い瓦を埋め込んで作られた歩道を歩き・細長く切られた切石の歩道を歩き・飛び石の上も歩いてみました。 飛び石の脇には黒りゅうが植えられていて、築150年の古民家を最小限手直して残されていたものはそのままにして、心和む空間がそこにありました。
入り口ののれんを潜り、入り口に置かれている石の踏み台に沓を脱ぎ中に入ると、炭を炊いて湯を沸かし部屋の中が乾燥しないように湯気が立ち上り加湿器の変わりになっていました。 細かなところまで気遣いのあるお店です、ラッキーな事に、この日は私達だけの貸切状態でした。
最初に出てきた前菜は、京都ではよく出されているという飯蒸しと言い、今回はユリ根の飯蒸しで、ユリ根でつくられたお饅頭の中に蒸したごはんが入っていました。上にはユリ根を揚げたものを添えて。 椀物は白みそ仕立てでまるでスープのように滑らかな感じの中にレンコンで作られた餅が入っていました。八寸は大きな板のようなお皿に3人分が一緒に出てきましたが、毎回敷地で採った木の小枝が添えてあり見ているだけでも楽しいです。
ブリ大根は、私が普段食べなれているものとは違い、焼いて焦げ目の付けられた大根の上にブリが乗せられ、さらにその上に生姜を細く切りあげられてものが乗せられていて、胡麻であえたごぼうが添えてありました。 炊き合わせは加峯らと大根の上に鴨肉がのりほんれんそうをのせていました。 毎回楽しみにごはんは、はまぐりとセリの炊き合わせで最後にデザートが出されます。
今回の食事は天井がいちばん高くなっている部屋で大きな神棚があります。品よく飾られている花。食事が美味しいだけでなく、気持ちよく迎えてくださるご夫妻のまごころがいたるところに感じ取る事が出来る食事何処です。 帰り際にいつも翌月の予約わ入れるのですが、二月はお休みのようです。 昨年が忙しく休みを取る事が出来なかったので来月はお休み。 昼2組・夜3組と数少ないお客様を迎え自分の打てをふるい、時にはひと月の休みを取る、そんな生き方も素敵です。
毎回、ご飯は土鍋で炊かれた炊き込みがでてきます。5月はフキ炊き込みご飯・6月はアサリとミツバ炊き込みご飯7月はタコとミョウガ炊き込みご飯9月はきのこ炊き込みご飯。
11月は、牛蒡とミツバ炊き込みご飯 12月はムカゴ炊き込みご飯 そして今月は、ハマグリとセリの炊き込みご飯でした。
炊き込みご飯の入っている土鍋も一緒の物ではなく、何種類もあります。