会津若松の宿は、東山温泉向瀧でした。 旅好きな私は、本やさんに行くと旅の本や、宿の本を良く購入して楽しみながら見ていますが。 向瀧はいろんな本に良く紹介されていて気になっていた宿です。 国の文化財登録制度がはじめられてから、第一号に指定された向瀧の建物です。部屋は幾つかありますが、すべての客室が有形文化財に登録されている宿です。
向瀧と書かれた金文字の看板がとても印象的な宿で、木造建築の宿は鉄筋コンクリートの宿と比べると、心が落ち着きます。大勢のお客様が宿泊できる宿よりも、宿で落ち着いて過ごす事ができます。
文化財に登録されているので、建てられた当時のままの様子を残していて古いながらも良く磨きこまれた床などを歩いていても落ち着いて雰囲気です、改良することが難しいので、不便なところもありますが、便利さを求めなければとても素敵な宿でした。らせん状の階段を上ったところが私の宿泊した水仙の部屋です。
建築に興味がある方には嬉しい宿ですね。水仙の部屋の書院欄間に水仙の花に蝶が舞う彫り込みの細工が施されていました。広くはないですが庭の景色を眺めながらゆつくり過ごしました。
会津でもこの季節にこんなに雪が降る事は珍しいようです。一晩で60センチ以上積もったと思います。庭の様子も冬景色に一辺していました。すっかり消えていた雪がまた積もったのです。
源泉かけ流し100%、加水なしの温泉は、とても気持ちの良い湯でした。もともとは会津藩の保養所として使われていた、きつねの湯をひきつぎ向瀧として現代に至ります。 到着した時に大湯と家族風呂は仕様できますが、きつねの湯は、大雪のせいで温度が低く入れないかもしれませんと言われたのですが、食事後には何とか入る事ができました。 お風呂はすべて源泉かけ流し100%の温泉ですが、きつねの湯が一番気持ち良く入る事ができました。ここはシャワーがないので桶で湯わくみ使います。洗面所も石を彫り作られているような感じで当時はハイカラでねレトロに感じました。
食事は部屋で、会津料理を頂きました。鯉の苦手な嫁さんが食べられたのだから、大きな鯉で全部食べられなければ真空パックにして持ち帰る事もできます。 いかにも会津らしい「こずゆ」歳のせいなのか、ホットする料理です。ひと品ひと品手の掛かった美味しい料理でした。 番頭さんをはじめお部屋係のスタッフもみんな、良く対応してくれ、久しぶりにゆつたりと過ごせました。 また来たくなる 会津若松東山温泉向瀧でした。