朝から暑いしか言葉が出てこない日々が続く中、長野市にある個人邸の手入れに伺いました。縦長のお庭ですが、古くからある2本の赤松の下を通り抜ける庭となっております。
いつも写真が、着手と完了なので今回は木の上からの状況を撮ってみました。
庭での松は仕立物なので、幹から枝その先の芽で仕立てていきますが、芽ばかり止めるのではなく松の特徴を活かした剪定が必要だと思います。松は成長が早いので枝を抜いていくイメージで剪定していきます。指を差している枝が古い枝で、上にかぶせてきている枝が新しい枝です。
古い枝を落として、新しい枝に入れ替えることで、柔らかく自然に近い状態になります。新しい枝を作るのに3~4年はかかりますが、我慢して枝を作り入れ替えていけばずっと柔らかい状態を維持していけます。
あとは古い葉を取る程度で仕上がりです。最近はすごく強剪定した手入れをよく見かけますが、サッパリしていていいのかもしれませんが、逆に伸びますし病気にもなりやすくなります。枝先を止めるのではなく、枝で落とすことです。