ネマガリダケと鯖缶
何年ぶりでしょうか、先日、ネマガリダケを採りに山田牧場の上の山に行きました、あたりにはダテカンバがあったので標高は1200メートルを超えているはずです。 笠岳に向かう砂利道の途中に村のスタッフがいて入山料を払ってネマガリダケを採ります。ネマガリダケはチシマザサとも呼ばれていてササの仲間ではいちばん北にあるササで根の部分が弓のように曲がっているので根曲りダケと呼ばれているようです。
3メートルほど伸びるササの中に入ると、外の様子がわからなくなってしまうので遭難する人も多いです、ネマガリを採っている間中、上空をヘリコブターが低空飛行していたのですが、2日前に遭難した人を探している様子で、無事に見つかり助かったと後で聞きました、一時間ぐらいの間に結構採る事ができ、夜はネマガリダケの料理です、できるだけ太く伸び始めたばかりのものを探して採りました。
家に帰る途中、七味温泉の露天風呂に入ってから帰りました、ここの温泉はもちろん源泉掛け流し100%の温泉で乳白色に見えますが、これは、温泉に含まれている成分が空気に吹く手化学反応で硫化鉄という本来は無いものが出来るせいだと話を聞きました、地上に出た温泉は白と黒のふたつに分かれ、白いものがこの乳白色になり黒いものは沈殿しているのでお風呂の底にあって手の様に黒くにってしまいます、おしりも松黒になりますが体には良い成分なので気にすることはありません。一時間は露天風呂に入っていましたが、ほとんどの時間は独り占めにすることができ広い温泉でリラツクス、この露天風呂は夕方五時半にはお湯を抜き十四時間掛けて湯船を一杯にしています、源泉の温度が68度あるのでゆっくり時間を掛けて適温にするそうです、毎日そんな作業をしているのかと思うと、また違った気持ちで入れます。
家に帰ってから、ネマガリダケを友人の家におすそ分けでもっていったら玉葱とニンニクを頂きました、ネマガリは皮を剥くのが一苦労です、皮を剥くと大きさがはじめの半分ぐらいになってしまいます、ここまでは私の仕事です、後は嫁さんに任せて。
信州の北信地区のスーパーでは、この時期缶詰のコーナーで一番スペースをとっているのが鯖缶です、私は幼い頃からネマガリを鯖缶むと一緒に煮て食べるのがふつうだと思っていたのですが、どうやら、この地方独特の食べ方の様です、ホームセンターでは保存瓶が山になつています、一度に飛べきれないのでネマガリを保存瓶に保存するからです。鯖缶とネマガリダケの味噌汁は最高に美味しいです、我が家では味噌汁の他に天麩羅です、桜海老とカボチャも一緒に天麩羅にしました。