移植した植栽と古材の切り石を利用したマンションの植栽

春に植栽工事を行った現場のご紹介です。
以前よりご縁があり、トレドで新築マンションの植栽スペースを担当させていただきました。

マンション入口側の土留めには古い切り石を使用しています。
当初は別のもので土留めを考えていたのですが、マンションの建設中に切り石が出てきたため再利用をしています。

こちらの切り石、反対面のアクセントにも使っています。
同じ切り石でも使い方によって雰囲気がまったく変わりますよね。
さて。実は今回の植栽帯を作るにあたって、4本の高木のうち、上のお写真の右手側のアオダモ1本のみ新しく植えさせて頂きました。

1つ前のお写真の左側のモミジや、こちらのお写真の右側隅のヒメシャラ、その隣のナナカマドはご自宅のお庭から移植をさせて頂きました。
いつかご紹介させていただきたいくらい、ご自宅のお庭も植物がいっぱいで素敵な空間なんです。
元からあったものを利用といえば、こちらの現場ではマンションの建設中に切り石と一緒に「馬つなぎ石」と言われる、端の方に穴をあけてくりぬき、一時的に馬の手綱を結んでおくための石も出てきました。
別の場所に移したのでこちらのお写真には写っていないのですが、いつ頃に使われていて、こちらの場所がどんなところだったのか…私もワクワクさせていただきました。

撮影にいった日はコバノズイナの花が綺麗に咲いていました。
コバノズイナは乾燥には弱いものの、病害虫の被害も少なく、また耐寒性・耐暑性が強く、育てやすい低木です。
自然な雰囲気な植物なので和風洋風、どちらのお庭にも合います。

一転してこちらは夜の様子です。
なかなか良いタイミングに出会えず、ライティングのお写真は植え付け直後ですが、雨の後なのでアスファルト面に映るリフレクションも相まってより雰囲気が出ています。

アオダモはまだ葉が出てくる前ですが、枝だけのシルエットでもかっこよくて素敵ですよね。
落葉樹は葉の処理があるので大変ですが、四季折々の表情を楽しめるのも魅力です。