タグ: 土壌改良
ナツツバキ(シャラ)とヒメシャラ
先日のトレドのブログにヒメシャラの種のことが掲載されていましたので、シャラとヒメシャラについて掲載します。シャラとヒメシャラは花の形は似ていますが花と葉の大きさが違います。またヒメシャラの方がやや花期が遅くなります。両方ともツバキ科でシャラの開花は6月、ヒメシャラの開花は6月~7月です。
シャラもヒメシャラも成長がゆっくりなので樹形が乱れにくいのが特徴で、そのため剪定などの頻度も多くないので管理しやすいことや可憐な白い花が咲くことでシンボルツリーとして人気です。本来は栄養豊富な湿気のある山地に自生しているので、土が合わないと育ちが悪くなります。また根を深く張らないため水分をうまく吸収できないので、保水性や排水性がよい土に植えることや、暑さに弱いため西日を避けて半日陰や日光が直接当たらない場所など、知らずに植えてしまうと夏に枯れてしまうこともあります。トレドでは植栽の時土壌改良や保水材を使い植栽しますのでご心配の場合はご相談ください。
戸隠奥社のスギ並木の保存
戸隠奥社の参道にある樹齢400年を超す杉並木。以前より保護のために樹木医や大学教授・専門家などが集まって調査をしています。2017年の調査の時に弱っていて倒木の危険があると指摘していたスギの巨樹が同年10月の台風の暴風に見舞われ倒れてしまいました。参道は訪れる多くの人の踏圧により、根が成長しずらく、新たな根が生えにくい状態で弱っていたようです。先月、有識者が集まって参道地下の根の状態を視察するために試掘調査をしました。昨年腐った根を断根して殺菌剤を塗り、土壌改良した場所を掘ってみると、新しい根が確認できたそうです。今後も土壌改良や踏圧の影響を受けない参道づくりを検討していくそうです。樹木医はいろいろな知識が必要です。当社のY樹木医は勉強熱心で、また新しいことをもっと吸収しようとする姿勢がすごいといつも感心させられます。長野県の天然記念物でもある戸隠奥社のスギ並木をこれから400年後も変わらず存続できるよう地元の方々、有識者、樹木医が力を合わせて知恵を絞っています。私たちも何かできることがあったら、協力せずにはいられません。