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育てる樹木管理。
数年前に施工させていただいた作品になります。
今回は植栽した樹木の剪定作業をさせていただきました。
植物が育ち浅間石が見えない状態になっていたので今回の剪定は植物の幹を元から切り詰める選定方法をとりました。
高木のダンコウバイ・ソヨゴ・アオダモ・ヒメシャラ・ヤマボウシはまだまだ大きくなってもらいたいので返り枝やあや枝(交差している枝)を外し、先を止めない剪定をとりました。
樹木がちゃんと根付いたので竹の樹木支柱も取り除きました。
次に一番大事な低木下草剪定です。庭を眺めるとき人の目線は目の高さより下の空間に目が行くからです。
伸びすぎてしまった低木や下草は小さくしようと樹木の先端で切り詰める選定は大きな間違いで、これを繰り返せばごつごつの樹勢になっていきます。低木・下草の剪定の時はまず植物の根元をよく見ます。すると、小さな芽や枝がたくさん控えているのでその芽や枝を大事に育て、大きくなりすぎた枝を外していきます。枝を更新することで風にゆらゆら揺れるような優しい樹勢を保つことができます。
職人の技術
先週の続きで「真島のクワ」の仕上がった写真です。
道路側の幹が大分痛んでいて枯れ枝が多く取り除いたので少しすっきりしていますが、右側の幹から若い良い枝が伸びてきているので生かしていけそうです。先端を止めずにバランスのよい自然樹形に仕上がっています。もう少し暖かくなって雪がなくなったら根元周りの土壌改良、樹勢回復を施工する予定です。
次は三本柳中央公園 シダレヤナギの剪定です。
三本のヤナギがシンボルとなっている公園で、地元の方に話を聞くと植えてからまだ30年ほどしかたってないとのこと。ほんとにヤナギは生育が早く水辺などに植えられますが乾燥地でも育ち環境適応力は高いです。根が浅く強風で倒れやすいので今回上部を軽くするために剪定を行いました。
剪定後の写真です。決してぶつ切りにせず切り返して剪定してます。全体的に見ると三本で一本の樹木になるような感じの仕立て方、枝がラインが良い方向にむきかたさがなく、自然な感じです。植木職人一筋で何十年もやってきた熟練の技です。