今年最後の草如庵
昨日は、草如庵の前菜を投稿しましたが、もちろん前菜だけではありませんので他の料理も紹介させて頂きます。
長野よりも標高が高い東御市ですが、雪があまり降らない地方です。 でも今回の大雪の影響で東御も雪が残っていました。 駐車場は建物の北側にあり、アシの沼地に掛かる板の橋を渡り入り口に向かいます、庭にも雪が積もり白くなった草如庵です。
古く大きな建物は、昔ながらの建物なので隙間風が入ってきそうですが、いろんな工夫がされていて心地よい空間でした。 玄関を入りすぐのところに鉄器で湯が沸かされて加湿器の役目をしていました。 さりげなく活けてある草花は、敷地にあるものが多くケヤキの木の剥がれた皮に添えた緑が素敵でした。
前菜は昨日紹介したので、その続きを…甘鯛に蕪らの椀ものは、寒い冬には体が温まり嬉しいひと品です。毎回楽しみにしている八寸は、見ているだけでもうれしくなる眼が奪われる料理です。
八寸は三つの器になっていて、一口サイズの海老の寿司・鴨ロース・ワカサギ・フキノトウともう一品ありました。菜物の小鉢はしじみが入っていていい味でした、グレープフルーツが入っていました。
鰆に添えてあるのがジャガイモと胡麻わあえたもので卵は信濃ユキマスのものです、炊き合わせは、とても良い味で京都のおぱんざいを思い出します。炊き合わせの上にアナゴと柚子を添えて、れん根をすりおろし団子にして揚げたものがとにかく美味しい、デザートは金柑の乗せてある柚子のムースでした。
毎回、土鍋で炊き上げたごはんが出てきますが、いつも違っていて今回はムカゴでした。ムカゴは好きでよく食べていましたが、ご飯にして食べたのは今回が初めての事です。なかなかイケていました。 来年は自分で摘んだムカゴでごはんを作ってみます。一杯目は、そのまま食べましたが、二杯目は、とろろを掛けて食べました。